Red Hatは米国時間9月16日、「Red Hat Enterprise Linux 5」の最後のマイナーリリースである「Red Hat Enterprise Linux 5.11」をリリースした。
セキュリティの強化と安定性の向上に加えて、主に以下の点が強化された。
- 新たなストレージドライバにより、Red Hatのハードウェアパートナーが提供する最新のストレージアダプタに対応する。
- Red Hat Access Supportにおけるデバッグ機能の向上により、Red Hat Enterprise Linux 5内のコンソールを通じた管理や診断、Red Hatとの直接対話が容易になる。
- 「VMware ESXi」上でのRed Hat Enterprise Linuxのゲスト稼働に対する改善が図られている。
- サブスクリプション管理サービスからの情報を増やすことで、GUIとコマンドライン双方におけるサブスクリプション管理が容易になる。
- OpenSCAPのバージョン1.0.8へのアップデート。このバージョンは、Security Content Automation Protocol(SCAP)バージョン1.2で定義されているAuthenticated Configuration ScannerカテゴリのCommon Vulnerabilities and Exposure(CVE)オプションに基づいて、米国標準技術局(NIST)から認証されたもの。
Red Hat Enterprise Linux 5.11は現在、Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプションが有効な全ての顧客とパートナーに対し、カスタマーポータルサイトで提供されている。