キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は9月18日、独自に開発、販売する企業向け情報漏えい対策ソフトウェアの新版「GUARDIANWALL Ver7.5.01」の提供を開始した。税別価格は、ユーザー数50人でStandardモデルが製品ライセンス96万円で年間保守料14万4000円、サブスクリプションモデルが年間62万4000円などとなっている。
GUARDIANWALLは、メールに含まれるキーワードや添付ファイルの種類などの各種検査と、送受信先の配送条件を組み合わせることで情報漏えいを防止するメールフィルタリングとアーカイブの機能を利用できるソフト。新版では、スマートデバイスでも保留メール管理機能を利用できるようになった。リリース時点ではiOS 7.1に搭載されるSafariでの動作を確認している。他のスマートデバイスについては今後順次対応する。
管理画面例(キヤノンITS提供)
スマートデバイスからGUARDIANWALLの管理画面にログインすると、スマートデバイス環境に最適化して視認性や操作性を向上させた保留メール管理画面を利用できる。スマートデバイスを使った場合でもメールの保留状況の確認、メールの本文や添付ファイルの閲覧が容易になり、保留メールの承認と否認を効率的に操作できるという。管理者が外出などで自席に不在でもメールを管理できるとしている。
新版ではまた、受信したメールを転送する機能で転送先アドレスをBccで指定できる機能を追加した。従来の転送方法に比べて、元のメールをそのままの形で受信できるため、管理者の確認作業が容易になるという。
PC版の保留メール管理画面の操作性も改善を図った。保留管理画面の「送出BOX」と「削除BOX」に格納されているメールも「保留BOX」と同様に複数ページ表示に対応した。それぞれのボックスに多数のメールが格納されていても、画面をスクロールすることなくページを切り替えて閲覧できる。