Salesforceは米国時間9月30日、ベンチャー企業のニーズに応じる最初のサービス「Salesforce for Startups」を発表した。SalesforceはエンタープライズにフォーカスしたCRMベンダーだが、Salesforce for Startupsはベンチャー企業がSalesforceのソフトウェアとプラットフォームを利用してもらうことを目的としたサービスである。
Salesforce for Startupsは次の4つのメニューで構成される。Salesforce担当者によるメンターサービス、「Salesforce1 Platform」への無償アクセス、「Salesforce AppExchange」を利用した顧客の開拓、1年相当の顧客追跡・サービスデスクソフトウェア、だ。
同社でベンチャー分野を担当するLudovich Ulrich氏は、同プログラムを発表したブログにて、多くのベンチャー企業が顧客とのやりとりがうまくいかないために失敗していると指摘している。顧客関係管理(CRM)のSalesforceはこの分野を専門としており、支援できるという。
「ベンチャー企業が企業として成長するためにはたくさんのことを必要とするが、最も重要なものは顧客だということを数年がかりで学んだ」とUlrich氏は記している。「Salesforce.comでは、多数のベンチャー企業のアーリーステージでの成功をわれわれが支援できると認識している」(Ulrich氏)
ベンチャー向けのイニシアティブはSalesforce Venturesと補完関係にある。同事業は先に、「Salesforce1 Fund」としてSalesforce1 Platformを利用してモバイルアプリやSalesforceと連携する製品を構築する起業家を支援する合計1億ドルの基金を立ち上げている。
AmazonやGoogleなどのベンダーもベンチャー企業向けのサービスを開始している。たとえばGoogleは、9月に「Google Cloud Platform for Startups」を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。