ノースカロライナ州ローリー発--プログラマーの5人に1人は現在または最近、オープンソースの開発ツールを使用しているという調査結果を、Forrester Researchのバイスプレジデント兼主席アナリストのJeffrey Hammond氏がAll Things Openカンファレンスで発表した。
ForresterはBlack Duck SoftwareとNorth Bridge Venture Partnersと共に、1400人のプログラマーに対して調査を実施し、そのうち84%がオープンソースのソフトウェアを使用するという結果に至った。この調査の対象には、オープンソース関連企業に所属するプログラマーだけでなく、従来型のプロプライエタリなソフトウェアに関わる企業(Microsoftなど)の開発者も含まれている。
この理由は何だろうか。開発者の大多数は、オープンソースの開発プログラムがより優れた性能と信頼性を備えると考えて、オープンソースに移行したという。Hammond氏はこれを1つの変化と捉えている。「オープンソースはかつて、コストが低いことで人気を博していた。今では、ツールのコストは開発者にとって重要度が最も低い要素だ」(Hammond氏)
この人気が意味するのは、Hammond氏によると「オープンソースが取って代わりつつある。開発者にとって黄金時代だ」ということだ。その結果、「今はオープンソース技術とオープンソース技術が競争している。もはやオープンソースソフトウェア対プロプライエタリではない」(同氏)
さらに今回の調査では、オープンソースソフトウェアによって最も大きな影響を受けると予想される3つの業界は、教育、政府、ヘルスケアだとしている。
またオープンソースは従来型ソフトウェアに取って代わりつつあるだけではない。新たなソフトウェアで先を行っている。Hammond氏はオープンソースがソフトウェアの先駆者になった分野として、ビッグデータと「NoSQL」を挙げた。プロプライエタリなソフトウェアは、こうした新しい分野では機会を得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。