
「Evolution」:最高の電子メールクライアント
電子メールは終わった、と言われ続けている。おかしなことに、筆者は音声やインスタントメッセージング(IM)で仕事について話すこともあるが、仕事を確定するときは結局いつも電子メールを使う。読者の皆さんもそうなのではないだろうか。
近頃は、多くの人が「Gmail」などのウェブベースの電子メールクライアントを利用しているが、筆者は今でも受信箱のメールを自分の管理下に置くことを好む。概して言うと、Linuxディストリビューションには、電子メールクライアントとして「Thunderbird」が搭載されているが、筆者は同電子メールクライアントが大嫌いだ。
昔は筆者もThunderbirdのことが大好きだったが、その後、何年にもわたって、同電子メールクライアントはMozillaに放置されてきた。筆者は近頃、Windowsや「Mac」を使っている友人に「Postbox」を電子メールクライアントとして使うよう勧めている。PostboxはThunderbirdをベースとしているが、一流の電子メールクライアントに必要な開発者の愛情とケアに恵まれている。
だが、Linuxでは、Evolutionが筆者のお気に入りのプログラムだ。Evolutionは動作が機敏で、筆者の保存メールの容量が数Gバイトに達しても、それは変わらない。電子メールを詳細に管理できる機能も備える。「SpamAssassin」と組み合わせれば、スパムを90%以上減らすことが可能だ。
Evolutionに関して、筆者が特に気に入っているのが電子メールフィルタだ。Evolutionのフィルタは、電子メールをユーザーの好みの条件で自動的に分類する機能を備えているので、筆者は電子メールの分類に頭を悩ませる必要がない。
メールを送信者ごとに、そして、そのメールが仕事関係なのか、それとも単なる無駄話なのかによって、フィルタリングしてフォルダに分類したい場合、それを実行するようにEvolutionを設定してしまえば、後は何も心配しなくていい。
Evolutionに関して筆者が唯一残念に思っているのは、Linuxでしか動作しないことだ。筆者の考えとしては、あらゆるプラットフォームの電子メールクライアントの中で、Evolutionが一番だ。