公益財団法人 長野市保健医療公社 長野市民病院は、大規模災害に備えた電子カルテデータの保全にクラウドを採用、2014年10月から運用を開始した。日本マイクロソフトが1月6日に公表した。
長野市民病院は、55万人が暮らす長野医療圏の中核となる医療機関の一つ。大規模な災害発生時にも確実に診療継続できる体制を整えるため、以前から電子カルテなどの院内システムでも冗長化を図っている。2011年の東日本大震災と続く長野県北部地震の経験から、遠隔地へのデータバックアップの重要性を実感し、適正なコストで安心安全な運用が保証される仕組みを3年間探し続けていた。
今回採用されたのは、IaaS/PaaS「Microsoft Azure」の日本データセンターとAzureをバックアップ先として連携する「QNAP Turbo NAS」。この組み合わせで安心安全な運用が保証される仕組みを構築。理想的なバックアップ環境を圧倒的な低コストで運用し、24時間365日の救急医療を災害時にも提供できる体制作りを実現するとしている。