小泉成器は、小売店や家電製品などの取引先向け営業支援サービスと従業員向けナレッジ共有システムのデータベース基盤に新たにバックアップ用途としてストレージを導入、稼働開始した。日本オラクルが11月11日に発表した。
小泉成器は、自社ブランドによるビューティケア製品、家電照明、調理器具、季節商品の企画・製造・販売に加え、国内外のブランド商品の代理店業を展開。従業員316人で2013年度売上高は前期比112.2%となる839億円、9期連続の増収経営と4期連続での最高の業績を確保している。
同社では営業活動を支援する情報システムに積極的に投資しており、2001年に小売店や家電製品メーカーなどの取引先向け営業支援サービス「KS-NET」、2005年に従業員の成長に視点を置いたナレッジ共有システム「Seeds-NET」を確立している。
2013年には、商品の開発、売り場提案を一層強化する目的で、これらの営業支援システムやナレッジ共有群を支えるデータベース基盤として、データベース(DB)専用機(アプライアンス)「Oracle Database Appliance」を導入した。以前はシステムごとに構築していたDB群の統合、可用性の向上、ビジネス拡大に伴う処理量やデータ量の増大に対応し、バッチ処理性能が従来の2倍以上に向上するなど刷新による効果を発揮しているという。
同社では今回、DB群の統合によるデータ量の増加を見据え、Database Applianceのバックアップ用途としてストレージアプライアンス「Oracle ZFS Storage Appliance」を導入した。将来的には、他の業務システムも含めたバックアップの統合や営業情報などのデータを格納するファイルサービス基盤としての用途も視野に入れているとしている。