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巨人IBMに追い付いたマイクロソフト--売上高の差はどう埋まった? - (page 2)

Jack Schofield (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-02-03 06:30

 IBMは先頃、11四半期連続での減収を発表した。売上高は前年同期比約12%減の241億1000万ドルだった。そして最近、Microsoftは最新の四半期決算を発表し、売上高は前年同期比8%増の265億ドルとなった。あの小さかった会社がビッグ・ブルーを本当に追い越したのである。

 この逆転劇は、最近の企業戦略を反映している。IBMは「x86」サーバ事業をLenovoに売却している。また、採算の取れないチップ製造部門を切り離すために、GLOBALFOUNDRIES(AMDのスピンオフ企業)に15億ドル支払っている。対照的に、MicrosoftはNokiaや、最近ではMinecraftなどの買収によって売上高を増やしてきた。


 しかし、筆者が作成したグラフからも分かるとおり、Microsoftは長い時間をかけてIBMに次第に追いついてきたのである。Microsoftが「Windows 3.0」をリリースした1990年には、IBMの売上高が690億ドルだったのに対して、Microsoftは8億ドルだった。しかし「Windowsの10年」がその差を縮めた。2000年には、IBMの売上高は884億ドルだったのに対して、Microsoftの売上高は229億6000万ドルまで増加していた。IBMの売上高はもはやMicrosoftの4倍しかなかった。

 2010年、IBMの売上高は998億7000万ドルだったのに対し、Steve Ballmer氏が大半の期間を率いていた10年が経過したMicrosoftの売上高は、624億8000万ドルまで成長した。したがって、この時点で、IBMはMicrosoftよりも約40%上回っているだけとなった。

 会計年度ではなく、この12カ月に目を向けると、IBMの売上高は927億9000万ドルで、Microsoftの915億ドルを依然として若干上回っている。しかし、予想外のことが起きない限り、Microsoftは売上高と時価総額の両方でIBMを上回る企業になった、と主張しても的外れではないだろう。Microsoftが今も成長を続ける一方で、IBMは衰退している。

 IBMはずっと昔に2000億ドル規模の企業になっていたはずだったが(同社の最高売上高は1070億ドル)、その代わりに、利幅の大きい製品に集中するため、製品部門(プリンタやディスクドライブ、PC、x86サーバ、チップなど)の売却やスピンオフを実行した。しかし、よく知られているBallmer氏の失敗がいくつもあるにもかかわらず、IBMの採算性は今もMicrosoftに劣っている。

 もう一度この12カ月に目を向けると、IBMの純利益は157億5000万ドル、保有現金は84億8000万ドル、負債は408億ドルだった。Microsoftの純利益は213億7000万ドル、保有現金は885億4000万ドル、負債は239億2000万ドルだった。したがって、MicrosoftはIBMより多くの利益を稼ぎ、負債額は半分で、銀行に10倍以上多くの現金を保有していることになる。

 MicrosoftがIBMより裕福になるなどということは、1980年代、世界征服を目指したIBMの基本計画で想定すらされなかっだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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