メッセージングとVoIPアプリケーション
Linuxデスクトップユーザーの誰もが「Pidgin」はインスタントメッセージクライアントの1位になると予想していただろう。Pidginは使いやすいし、基本的にどんなインスタントメッセージプログラムとも連携できる。
一部のLinuxユーザーに衝撃を与えそうなのが、VoIPプログラムの1位に選ばれたのが、Microsoftの「Skype」だったことだ。そう、驚くべきことに、まず、Microsoftは「Skype for Linux」を提供している。そして、ユーザーの46%の支持を受けて、最も人気のあるLinux用VoIPプログラムにあっさりと選ばれた。
個人的には、この結果はいまいち理解できない。筆者は「Google Voice」と「Hangouts」を使っているが、結果を見ると、SkypeがWindowsだけでなく、Linuxでも1位だという。意外だ。
モバイルOS
「Android」がモバイルLinux OSで1位であることに、驚きようはないだろう。「Firefox OS」「Tizen」、Ubuntuなどは、マインドシェアを獲得しようと努力しているが、成功していない。それだけの話だ。
LinuxサーバOS
この項目の1位も意外ではない。32%の票を得た1位は、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)の無料のクローンである「CentOS」だ。このサーバOSは以前から人気で、特にウェブホスティングサイトやデータセンターでの人気が高い。Red Hatのサポートを必要としない経験豊かな管理者にとって、CentOSはRHELの品質を兼ね備えているからだ。
CentOS以外を見ても、ほとんど驚きはない。2位以下のディストリビューションは、Slackware、「Debian」、Ubuntuだ。筆者自身は、CentOSをメインのウェブサイトである「Practical Technology」に使っている。驚いたのは、「openSUSE」(筆者は自分の内部サーバに使っている)や、RHEL、「SUSE Linux Enterprise Server」(SLES)の順位の低さだ。エンタープライズ分野ではRHELが一番であり、SLESも一部の大企業では重要な役割を果たしている。
データベース
その昔、一番のオープンソースデータベース管理システムは何かということに疑問の余地はなかった。問答無用で「MySQL」だった。それから状況は変わった。
現在、オープンソースデータベース管理システムで一番のものと言えば「MariaDB」である。MariaDBは、2012年にMySQLからフォークして以来、短期間で人気を獲得している。MySQLには今でも支持者がいるが、2位の座は「PostgreSQL」に奪われている。
筆者自身も最近、MariaDBに乗り換えており、それが非常に気に入ったことは認めなければならない。実はそれは、MySQLの一時的な代替として使っているのだが、動作は速く、サーバへの負担も小さい。
クラウド
この項目は、最も興味深い結果になったと言えるかもしれない。「OpenStack」や「CloudStack」「Eucalyptus」が1位になるのではなく、小規模な「ownCloud」が票の半分以上を獲得して頂点に立ったからだ。OpenStackは他を大きく引き離して2位になっている。
それ以外の結果については、LinuxQuestionsのウェブサイトを見ていただきたい。最後に1つ紹介しよう。テキストエディタ第1位をめぐって「vi」と「EMAC」の争いが永遠に続いているが、viの派生版である「Vim」がEMACSに楽々と勝利を収めて、最も人気のあるテキストエディタになったのだ。当然の結果だろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。