NTTデータとインフォマティカ・ジャパンは3月2日、データ統合分野での製品やサービスの提供で協業すると発表した。NTTデータは、システム間連携を最適化する「情報連携基盤ソリューション」の構成製品に、インフォマティカの「Informatica PowerCenter」を中心とするデータ統合プラットフォーム製品を組み入れ、同日から提供を開始する。
PowerCenterは、以下の特徴を備えるデータ統合プラットフォーム製品。
あらゆるデータへのアクセスを実現する接続性
豊富な接続コネクタにより、レガシーや業務アプリケーション、データベース、クラウドサービスなどさまざまな環境、文字コードやデータ型、構造化/非構造化など異なる形式のデータへのアクセスと、リアルタイム/バッチなど要件に応じたレイテンシでのデータ連携を実現する。
データの品質・セキュリティーを担保する信頼性
データ品質を分析、把握した上で、クレンジングや名寄せにより品質を向上・維持、またマスキングにより機密データを保護するなどデータの信頼性を担保する。
データの所在や流れを把握可能にする可視性
どこにどのようなデータがどういうかたちで存在するか、またデータがどういう経路で流通しているかといったメタデータをシステム横断で管理、可視化する。
開発生産性を向上する機能
ノンコーディングで直観的に操作可能なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)開発ツール、各種データへのアクセスを容易にする接続コネクタなどの機能により、同基盤の開発コスト削減に寄与する。
今回の協業で、NTTデータの情報連携基盤の構築ノウハウと、データ統合における独立系ベンダーであるインフォマティカの製品力やデータマネジメントの知見を組み合わせ、あらゆるデータの管理、統合、活用を実現する情報連携基盤を提供していく。
豊富な実績と下記の特徴を持つPowerCenterを採用することで、データの管理、統合、利用を実現する情報連携基盤を迅速に提供。
両社は、グローバル拠点間での情報共有など、高度なデータ連携、活用のニーズが高い製造業や流通業、金融業などの業界に今回のサービスを提供する。データの送信元、送信先を含めたデータ連携状況のモニタリングなど、製品の適用範囲を超えたニーズにも総合的に応えられるとのこと。
NTTデータは、構築ノウハウをもとに、顧客の環境や課題に応じた情報連携基盤整備のコンサルティング、設計/開発/保守を実施し、この取り組みで2017年までに累計20億円の売り上げを目指す。