新しいビルドが13日の金曜日にアップデートチャネルから提供されるとすれば、1月23日に2カ月以上の空白期間を経てリリースされた前回のビルド「Build 9926」からちょうど7週間後となる。
これはほとんどのMicrosoftウォッチャーがリリースに期待しているペースよりもずっと保守的なペースとなっている。Aul氏は2カ月以上という空白期間について「同プログラムの過去と未来を通じた最長の期間となる(中略)今後はより短い期間で新しいビルドを作り出していく」と述べている。
9日付けのブログでは、プレビュー版ビルドのリリースサイクルがどのようなものになるのかという詳細説明のなかで、2015年に入って以降、これまでのところWindows 10のスケジュールに関する約束が守られていないという点が正直に認められている。Aul氏は「Windows Insider ProgramのFastリング向けのビルドのペースは、あまりにも保守的だった」と省みている。
Windows 10の次のビルドの目玉機能は、かねてより期待を集めている「Spartan」ブラウザだ。これは1月に大々的に発表された際に、簡単なデモが行われたものの、プレビュービルドで公式に披露されるには至っていない。SpartanはMicrosoftの描画エンジン「Trident」に大きく手を加えた「EdgeHTML」を採用しており、「Internet Explorer」を引退させて、Windows 10の新たなデフォルトブラウザになることが意図されている。
また、このアップデートでは「Start」メニューと、音声アシスタント「Cortana」にも一部手が加えられている。最新プレビューリリースのStartメニューはXAMLで完全に書き直されており、透明性とよりきめ細かいパーソナライズオプションが追加される予定だ。CortanaはSpartanブラウザと統合されるものの、それ以外の変更点の詳細は現時点では明らかになっていない。
この新アップデートは、Windows 10のプレビュー版を稼働させており、ビルドの受け取り頻度をFastに設定しているPCでは、「Windows Update」を通じて自動的に配信される。Slowに設定している場合、同アップデートは後日配信される。
Aul氏によると、Microsoftは「3月中にビルドの配信を1回だけでなく、複数回行えるかもしれない」という。しかし、頻度を高めるとリスクも大きくなる。同氏は「より頻繁にビルドを配信すると、より多くのバグが含まれるようになるというのが現実である一方、われわれはこれまで安定性を重視しすぎていたという反省もある」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。