MS、「Windows 10」テクニカルプレビュー版の公開ペースを加速へ

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-03-13 12:53

UPDATE 「Windows 10」テクニカルプレビュー版のアップデートは、「Windows Insider Program(Windowsインサイダープログラム)」に参加している一部のユーザーの予想をはるかに超える時間がかかっている。しかし、Microsoftは同アップデートの最新版をリリースする直前の段階に達したようだ。そして同社はペースを速めるために一層の努力を傾けると述べている。

 同プログラムに既に参加しており、新しいビルドを受け取る頻度を「Fast」(高頻度)に設定しているユーザー、すなわちFastリングに属するユーザーに対するアップデートの頻度が高まろうとしている。MicrosoftのGabe Aul氏は米国時間3月12日のツイートで以下のように述べた。

 新しいビルドは今日のところはリリースされないものの、Insider Hub上で何らかの発表を行う予定だ。リスクを望まないユーザーは、(更新プログラムの受け取り頻度を)「Slow」(低頻度)に変更しておくのがよいだろう。

 また、「Insider Hub」アプリ(Windows 10が既に稼働しているシステム上でのみ利用可能)でも、別の発表のなかで同様の内容が語られている。

 われわれは、ビルドのアップデートをより頻繁にしてほしいというフィードバックを受け取っている。そして、Gabeがブログ投稿で既に述べているように、われわれはWindows Insider Programに参加しているFastリングのユーザーに対するビルド提供に保守的になりすぎていたようだ。このため、高頻度でのビルド提供を望むユーザーのために、ビルドのリリース頻度をより高くする準備を行っている。Fastを選択したユーザーは、そのメリットとして、機能や修正すべてが取り込まれた最新のコードを受け取ることになる。ただしリリース頻度を高くすれば、バグの増加とともに、その回避策の減少につながるというデメリットも出てくる。もしこのようなことに煩わされたくなければ、設定をSlowにしておくのがよいだろう。

 Aul氏による12日のツイートは、3日付けの同氏のブログ投稿に対する続報となっている。同ブログ投稿には、新たなビルドが最終テスト段階にあることを裏付ける、以下のような内容が記されている。

 6日に作成したビルドが手元にある。これはわれわれの自動化されたテストによる検証が済んだ状態であり、今後は社内の複数のリングを順に通過し、Microsoft社内の数千人におよぶ人々によってインストール、使用される予定だ。これは最新の機能や修正をすべて取り込んだ、できあがったばかりのコードだ。われわれの検証基準をすべてパスすれば、今週中か、来週初めにあなたがたの手元に届くことになるだろう。

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