Advanced Micro Devices(AMD)が2015会計年度第1四半期決算(3月28日締め)を発表したが、その内容は思わしくないものとなった。
第1四半期の純損失は1億8000万ドル(1株あたり23セント)だった。売上高は10億3000万ドルと前年同期比26%減となった。
非GAAPベースの1株あたり損失は9セントだった。
アナリストらは、第1四半期の売上高が10億5000万ドル、1株あたり損失は5セントと予想していた。
予想を下回る決算内容にもかかわらず、AMDの最高経営責任者(CEO)Lisa Su氏は驚くほど強気であり、過去にこだわるのではなく、将来に目を向けようとしている。
Su氏は「素晴らしい製品を作り上げ、顧客との深い関係を追求し、事業をシンプルにすることが、AMDを強くし、財務実績を向上させるうえでの長期的な措置として適切だという点に変わりはない」と述べている。
「PC販売の低迷という背景があるため、われわれは流通在庫の調整を完了させ、強力な新製品を市場に投入することで、短期的な業績の向上と、年後半の決算内容の改善に注力している」(Su氏)
AMDの業績は部門ごとにばらつきが見られるが、いずれも不調だ。
- コンピューティング、グラフィックス部門:売上高は前年同期比38%減。デスクトップPC向けプロセッサの販売の落ち込みと、グラフィックスプロセッサのチャネル販売の不振が主な原因となっている。
- エンタープライズ、組み込み、セミカスタム部門:売上高はサーバ販売の不振により前年同期比7%減。ゲームコンソールのロイヤルティの減少と、研究開発費の上昇も芳しくない決算結果の原因となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。