米Infragisticsと富士通は4月21日、GUI開発支援コンポーネント「Infragistics Ultimate」活用の包括基本契約を締結したと発表した。
Infragistics UltimateはWindowsデスクトップやウェブ、モバイルなどネイティブかハイブリッドを問わず幅広いプラットフォームに対応したというGUI開発支援コンポーネント。リボンメニューやスケジュール表示といったユーザーインターフェース(UI)パターン、各モバイルプラットフォームに対応したタッチUIコンポーネント、高機能なグリッドやチャートなどを提供しており、高いユーザーエクスペリエンス(UX)を提供するUIを効率的に構築できる点が特徴と説明している。
リボンメニューの例(富士通提供)
Infragistics Ultimateで開発したスケジュール表の例(富士通提供)
今回の契約では、国内外の富士通グループの全エンジニアがInfragistics Ultimateを活用し、顧客満足度の高いシステムを効率的かつ迅速に構築できるという。すでに富士通のアプリケーションフレームワーク「Fujitsu Software INTARFRM」への組み込みと展開に着手しているという。
Infragisticsは、同社の世界各拠点に富士通グループ向けのサポート体制を整備し、最新のツールや部品が次々と追加されるInfragistics Ultimateを世界中の富士通のエンジニアがフル活用できるように支援する。日本国内でのプレゼンスを高めると同時に、同コンポーネント活用を加速させるとしている。
両社は、富士通グループのさまざまな業種や業態への対応力とInfragisticsの開発支援コンポーネントを組み合わせることで、より多くの市場のニーズに応えるソリューションをタイムリーに提供できると期待している。今後、両社は共同で本製品の活用を推進し、2015年度に200プロジェクト、2017年度までの3年間で累計1000プロジェクトで活用、ユーザビリティの高いシステムを世界で提供することを目指すとしている。