カナダ・バンクーバー発--Red Hatは当地で開催中のOpenStack Summitで、「OpenStack」の最新の共有ファイルシステムプロジェクト「Manila」を統合した「Red Hat Gluster Storage」の技術プレビュー版リリースを発表した。
Manilaは元々、OpenStackのブロックストレージサービス「Cinder」を土台としており、インスタンスストレージに永続的なモデルを提供するものだ。共有あるいは分散ファイルシステムに対して協調されたアクセスを提供することを目的としている。Manilaのフレームワークはベンダー中立の管理APIを持ち、異なる共有ファイルシステムのプロビジョニングとアタッチが可能だ。Cinder、それにOpenStackのオブジェクトストレージ「Swift」と併用して運用できる。
Red Hatは、自社Gluster Storageとインストール可能なファイルシステム「Ganesha」を利用してManilaファイル共有を管理する。これにより、Manilaファイル共有は物理リソース上で拡大・縮小、さらにはマイグレーションできるという。目標は、システムに対してストレージサーバを動的に追加・削除することを可能にし、システム側が利用可能なハードウェアを調整してもデータはオンラインのまま維持できるようにすることだ。
Red Hatのストレージとビックデータ担当ゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントのRanga Rangachari氏は、「オープンなソフトウェア定義ストレージはクラウドとの相性が良いことをIT担当者は知っており、自社のクラウド戦略を進めるにあたってRed Hatを信頼できるパートナーとしてみている。Manilaを統合したRed Hat Gluster Storageの技術プレビュー版は、顧客企業が次世代エンタープライズデータセンター計画における次のステップに進むのを支援するものだ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。