都市のグローバル度ランキング、東京は3年連続4位--将来の有望性では18位

NO BUDGET

2015-05-26 07:00

 経営コンサルティング会社のA.T.カーニーが5月21日に発表した「グローバル都市指標(Global City Index:GCI) 2015」によると、上位は前回、前々回から変動なく、ニューヨーク、ロンドン、パリに続く4位に東京がランク入りした。

 今回より同時に将来性の分析に基づくランキング「グローバル都市展望(Global City Outlook:GCO)2015」も発表。こちらでは東京は18位。同社ではGCIとGCOの両方で25位以内にランク入りしている都市を“グローバルエリート”と名付けており、東京もそれに含まれる。

 GCIは2008年から始まり、今回で5回目。全世界125の都市を「ビジネス活動」「人的資源」「情報流通」「文化的経験」「政治的関与」の5つの観点から総合的に評価している。上位5都市は調査開始当初から過去5回、変動していない。

 一方のGCOは今回から始まったもので、同じく全世界125の都市を対象に「個人の幸福度」「経済」「イノベーション(革新性)」「ガバナンス(意志決定と行動)」の4つの観点、13の主要指標で過去5年間の傾向、2024年までの見通しを鑑みて各都市にスコアをつけ、今後10~20年にグローバルでの都市の地位が向上する将来的有望性を評価した。

 それぞれの2015年ランキングは表の通り。両方にランク入りしている“グローバルエリート”は表中の青字で示された16の都市。

左がグローバル都市指標、右がグローバル都市展望
(ATカーニー提供)

 同社によると、都市間の国際力競争は激化しており、2008年の調査開始以来、GCIスコアの平均点は10%も上昇していると説明。つまり、前回並みのスコアを維持しているだけでは相対的にランクを落とすことになる。

 上位にランク入りしている都市を北米と欧州で比較してみると、GCIでは欧州勢が優勢ではあるが、将来の有望性、特にイノベーションで評価されるGCOには北米の都市が多くランク入りしている。アジアの大国を比べてみると、数都市がランク入りしている中国の方がインドよりも今のところ優勢にみえるが、将来的には拮抗するだろうとの見方を示している。

 調査結果の報告書(英語)はウェブサイトから入手できる。日本語版と東京についての分析は、近日中にウェブサイトで公開予定としている。

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