Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月26日、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くスタートアップ企業ConteXtreamの買収を発表した。同社はソフトウェア定義ネットワーク(SDN)およびネットワーク機能仮想化(NFV)ソフトウェアを手掛けている。金銭面での条件は非公開。
ConteXtreamの技術はオープンソースプロジェクトの「OpenDaylight」をベースにしたもので、通信キャリアが既存のサーバハードウェアを活用して、顧客に提供する機能やサービスを仮想化することを可能にする。
この買収を発表したブログ記事によると、ConteXtreamは「世界中の数多くの大手通信事業者」で使用されている。
ConteXtreamは2015年2月にHPのOpenNFVパートナープログラムに参加しており、同社のSDNファブリック技術は、「NFV Director」や「HP Helion OpenStack」を含むHPのNFVソフトウェア製品群に組み込まれている。しかしHPは、この買収によって両社の関係をより緊密なものにすることを望んだようだ。
HPによれば、同社はオープンソースベースのキャリアグレードSDNコントローラの提供を加速するため、ConteXtreamの買収をOpenDaylightコミュニティへの関与と貢献を高めるのに活用する計画だという。
この契約により、ConteXtreamはHPの通信ソリューション事業の一端を担うことになり、同社の共同創業者および最高経営責任者(CEO)Nachman Shelef氏は、HPのネットワーク機能仮想化部門のゼネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデントSaar Gillai氏の直属となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。