HP、OpenStackベースのクラウドソリューション「Helion CloudSystem」最新版を発表

Nick Heath (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-06-03 11:04

 Hewlett-Packard(HP)は米国時間6月2日、最新のクラウドオーケストレーションスイート「HP Helion CloudSystem」を発表した。

 9回目のリリースとなり、自動化、オーケストレーション、プライベートおよびパブリッククラウドインフラの制御などのツールが新しくなっている。

 CloudSystemは、大企業向けに高度なクラウドインフラサービスを提供する「Enterprise」、規模が小さい企業向けの「Foundation」と2つのエディションがある。EnterpriseはFoundationの全ての機能に加え、「HP Cloud Service Automation」「Operations Orchestration」「Matrix Operating Environment」とインフラとアプリケーションの実装を自動化するツールも備わる。

 CloudSystem 9.0では管理対象とするインフラを拡大し、「Microsoft Hyper-V」「Red Hat KVM」「VMware vSphere」の各ハイパーバイザに加え、ベアメタル実装もサポートする。Enterpriseエディションでは、「HP OneView」を利用した物理サーバのプロビジョニングも可能だ。

 CloudSystemを利用してプライベートクラウドとパブリッククラウド間のワークロードを移行できる。プライベートクラウドは、HPのOpenStackコントローラ実装であるHP Helionを利用して構築したクラウドをサポートし、パブリッククラウドはAmazon Web Services(AWS)の「Amazon EC2」と「Microsoft Azure」をサポートする。

 CloudSystemにはオープンソースのコントローラ「HP Helion OpenStack」の最新版(v1.1)が含まれ、仮想化されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングからプライベートクラウドを構築できる。Foundationは、新たに「HP Development Platform」を導入した。オープンソースのCloud FoundryプラットフォームをHP Helion OpenStackに統合したもので、開発者がクラウドベースのアプリケーションやサービスを構築、実装できる開発を提供する。

提供:HP
提供:HP

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]