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「Windows 10 Enterprise」はどうなる?--限定機能など最新情報をチェック

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-06-11 06:45

 Microsoftが2014年10月に初めて「Windows 10」を発表したとき、同社の関係者はその何カ月も前からエンタープライズユーザーの話を聞いてきた、と述べた。その目的は、エンタープライズユーザーがアップグレードを検討するようなOSをMicrosoftが提供できるようにすることだったという。

 Microsoftは「Windows 10 Home」「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Education」のエディションごとの機能セットをまとめた比較表をまだ公開していない(「Windows 8.1」の機能比較表は公開されている)。筆者は複数の同社関係者にWindows 10機能比較表の公開時期について尋ねたが、回答はまだ得られていない。

 しかし、Microsoftが再販パートナーに明かした情報から、同社がWindows 10 Enterpriseユーザー向けにいくつかの面で特典を用意する意向であることは分かっている。

 Windows 10 Enterpriseはボリュームライセンス契約を通してのみ入手可能になる予定で、小売チャネルからは販売されない。Microsoft関係者が以前に認めたように、Enterpriseユーザーは、Windows 10の無料アップグレードプロモーションの対象にはならない。しかし、ボリュームライセンス契約を結び、「ソフトウェアアシュアランス」を保有するEnterpriseユーザーはWindows 10がリリースされれば、同OSに移行する権利を有することになる。

 MicrosoftはWindows 10の「Long Term Servicing Branch」(長期サポートブランチ:LTSB)をWindows 10 Enterprise限定のサービスにする予定だ。つまり、Windows 10 EnterpriseユーザーだけがWindows 10ユーザー向け新機能の配信を数年間遅らせることができる(HomeやProのユーザーはこのサービスを利用できない)。

 Microsoftが先頃パートナーに提示したスライド(本記事の下部に掲載)を見ると、Enterpriseユーザーはセキュリティアップデートとフィックスのみを受け取って、新機能の配信を10年間(LTSBのサポート期間)遅らせることができるようだ。管理者はWindows 10 EnterpriseのユーザーごとにLTSBや「Current Branch」(現行ブランチ)、「Current Branch for Business」など、異なるサービスブランチを利用させることも可能だ。

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 Microsoft関係者がパートナーに話したところによると、Windows 10 Enterpriseユーザーは、詳細なユーザーエクスペリエンスの制御およびロックダウン、Pass-the-Hash攻撃の緩和、グループポリシー/モバイルデバイス管理(GP/MDM)経由のテレメトリ制御、Windows 10の新しいアンチマルウェア/脅威対策機能である「Device Guard」など、複数の「Enterprise限定機能を継続して」利用できるという。さらに、現行のWindows 8.1 Enterpriseと同様、Windows 10 Enterpriseは「DirectAccess」や「Windows to Go」「AppLocker」「BranchCache」を利用できる唯一のWindows 10エディションになる。

 Windows 10の発売後、Microsoftはソフトウェアアシュアランスを購入したEnterpriseユーザーに「Microsoft Desktop Optimization Pack」(MDOP)への無料アクセスも提供する予定だ。MDOPは現在、Enterpriseとソフトウェアアシュアランスの顧客向けにオプションの有料アドオンとして提供されている。Windows 10の発売後、新規顧客と契約を更新した顧客を対象にMDOPは無料でソフトウェアアシュアランスに含まれる予定だが、Windows 10発売前からの既存顧客は対象外だ。MDOPには、複数の仮想化、管理、および復元ツールがバンドルされている。


 Windows 10に搭載される変更点には、アプリケーションのサイドローディングに関するものも含まれる。ビジネスユーザーは、自社の従業員だけが利用できるLOBアプリケーションでこの機能を利用したいと思うかもしれない。サイドローディングはWindows 10 HomeとWindows 10 Pro、Windows 10 Enterpriseに搭載される予定だ。つまり、Microsoftはこれまでのようにサイドローディングライセンスを別個のアドオンとして販売するのをやめる、ということだ。

 ダウングレード権は、Windows 10 Enterpriseでも現状と同じ扱いになる。Windows 10 Enterpriseユーザーは「Windows 7 Enterprise」やWindows 8.1 Enterpriseにダウングレードするオプションを利用可能だ。

 Microsoftは米国時間7月29日より、既存の「Windows 7 SP1」「Windows 8.1 Home」「Windows 8.1 Pro」ユーザーにWindows 10を無料で提供する。この無料のアップグレードプロモーションは2016年7月29日まで続く予定だ。Enterpriseユーザーも29日からWindows 10 Enterpriseに移行できるようになるのか、それとももっと後になるのかは(筆者は既に説明を要請済みだが)不明である。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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