MS、マイクロサービス構築PaaS「Azure Service Fabric」でJavaとLinuxをサポートへ

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-06-22 10:29

 Microsoftは4月、「Azure Service Fabric」の初の開発者向けプレビューを公開した。 Azure Service Fabricは社内で「Windows Fabric」と呼ばれていたマイクロサービスプラットフォームだが、そのロードマップはどうなっているのか。

 Azure担当最高技術責任者(CTO)のMark Russinovich氏は米国時間6月14日から5日間開催されたOpen Networking Summit 2015で、MicrosoftのPaaS技術であるAzure Service Fabricのロードマップについて説明した


 Service Fabricを利用して、Azureアプリケーションを「マイクロサービス」といわれるコンポーネントに細分化できる。このマイクロサービスは土台のインフラから切り離してアップデートや管理が可能だ。Service Fabricにより、さまざまなマイクロサービス同士はプログラミングインターフェースを通じてやり取りできる。Microsoftは将来、Service Fabricを「Windows Server」ベースのプライベートクラウド、ホステッドクラウドで利用できるようにする計画だ。

 現在、Azure Service Fabricプラットフォームは「Windows」、それにC++とC#言語をサポートする。だが、Russinovich氏によると、MicrosoftはLinux、そしてJavaなど他の言語もサポートを予定しているという。WindowsとLinuxのコンテナサポートもロードマップにあるとのことだ。

 Russinovich氏は明確な時期は明らかにしなかったが、Microsoftは通常のWindowsコンテナ、それにWindows Server 2016でサポートする仮想化されたHyper-Vコンテナの両方のWindowsコンテナをサポートする予定だ。コンテナ技術をサポートしたWindows Server 2016のテストビルドは今夏に公開を予定している。

 Russinovich氏はまた、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を利用するAzureデータセンターで、「Azure SmartNIC」の提供を開始することも発表した。

 MicrosoftはすでにBingのインデックス処理で限定的にFPGAを使っている(このプロジェクトは「Catapult」という開発コードで呼ばれている)が、SmartNICを利用することで、暗号、ストレージアクセラレーション、QoSタスクをFGPAに割り当てることで複雑さを切り離す。サーバーのCPUも節約できるという。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]