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海外コメンタリー

軸足はクラウドへ--変貌を加速するマイクロソフト - (page 3)

Ed Bott (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-06-26 06:15

 では、2015会計年度はどのようになろうとしているのかを見てみよう。筆者は、2015年3月31日までの9カ月間の詳細が含まれている最新のForm 10-Qから数字を抜き出しグラフ化してみた。前年度の数字と比較するには、まだ1四半期分のデータがそろっていないとはいえ、それでもトレンドの一部を見て取れる。


Microsoftの2015年3月31日までの9カ月間の実績
(2015会計年度第3四半期のForm 10-Qより作成)

 このグラフも左から右に順に読み解いていこう。

  • 法人向けライセンス(Commercial licensing):法人向けライセンスは依然として好調であり、Windowsデスクトップのライセンス(青色)はすでに前年度を上回っており、サーバの売り上げ(緑色)も若干上回りそうな勢いだ。Microsoft Office(オレンジ色)の急激な減少は、法人顧客が「Office 365 Enterprise」プランに移行している状況を如実に表している。
  • OEM向けライセンス(OEM licensing):OEM向けのライセンスは、デバイス1台あたりの平均価格が劇的に低下したことを反映して減少している。一部のWindowsライセンスは無料か、それに近いものとなっており、さらには(より高価な)Pro版ライセンスの売り上げも前年に比べると低下している。この低下は2014年4月の「Windows XP」のサポート終了に伴う売り上げ増の反動によるものだ。
  • クラウド等(Cloud etc.):クラウド等の分野は、法人向けが特に好調であるため、前年度のペースをかなり上回っている。なお、法人向けクラウド(水色)の成長の大半は、Office 365への移行によるものだ。
  • ハードウェア(Hardware):2015会計年度のハードウェア関連の売り上げは、3四半期で既に前年度を上回っており、クラウド等をしのぐ勢いであり、OEMライセンス事業よりもずっと大きくなっている。これはもちろん売り上げのみについての話だ。一般的に、OEMライセンス事業の利幅は極めて大きいが、(Apple製品は例外として)ハードウェア事業の利幅はそれほど大きくはない。
  • 小売り/非OEM向けライセンス(Retail/non-OEM licensing):小売り事業(青色)はどうなっていくのだろうか?その売り上げはどういったものから成り立っているのだろうか?コンシューマー向けの格安のOffice 365サブスクリプション(その多くはPCを新規購入するとついてくる)とWindows 10の無償アップグレードにより、来年度にはこのセグメントは本当に小さなものになりそうだ。

 筆者は、7月末に発表される通期決算を心待ちにしている。その発表で、上述した複数のトレンドが加速することを期待しているのだ。また、MicrosoftがSurfaceの販売台数を、現在発表しているXboxや「Lumia」スマートフォンのように発表するかどうか、興味深く見守っている。

 そして、Nokiaのデバイス事業買収にかかった費用の扱いを含め、携帯電話部門の業績についても発表を楽しみにしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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