NSAとGCHQ、ウイルス対策ソフトをリバースエンジニリングか--カスペルスキー製品など

Asha Barbaschow (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-06-24 13:01

 米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)が、諜報を目的としてセキュリティソフトやアンチウイルスソフトのリバースエンジニアリングを行っていたことが、NSAの元契約職員で内部告発をしたEdward Snowden氏が公開した文書で明らかになったとThe Interceptが報じた。

 The Interceptが入手したこの文書は、主なターゲットの1つとして、ロシアのソフトウェアセキュリティ企業Kaspersky Labを挙げており、GCHQがKasperskyのアンチウイルスソフトのリバースエンジニアリングを行ったり、同社に送られてくるメールを調べて新しいウイルスや脆弱性の情報を探していたとしているという。

 The Interceptは「Project Camberdada」というタイトルのNSA文書を公開しているが、この中で、少なくとも23件のアンチウイルスおよびセキュリティ企業がNSAのターゲットとして挙げられている。いずれも英国と米国を拠点する企業ではないが、現在Snowden氏が拠点とする国の企業が含まれている。

 Eugene Kaspersky氏は6月、Kasperskyが高度な攻撃を受けたことをブログ記事で明らかにしていた。Kasperskyは、この攻撃に国家が関与している可能性を指摘していたが、国家による攻撃を望まないことを明確に示していた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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