自らの仕事をどれだけ好きになれるのかは、会社の指導者によって大きく左右されることも多い。最高経営責任者(CEO)が会社を正しい方向に導いており、あなたが大きなものの一部だと実感できる場合、仕事にやりがいを持てるはずだ。
テクノロジ業界は、風変わりで知略に長けたCEOが多いことで知られる。スリーピースのスーツに身を包んでいるか、フード付きのパーカーを着ているかに関係なく、テクノロジ企業のCEOには自らのビジョンを的確に表現し、才能ある人材を魅了する術を身につけている人物が多い。
キャリアリソースサイトのGlassdoorは最近、「Employees' Choice Award for the Highest Rated CEOs in 2015」(2015年版、従業員が選ぶ最高のCEO賞)を発表した。その上位には、テクノロジ企業のCEOが名を連ねている。この賞の選考は、2014年4月から2015年4月の間に従業員が投稿したレビューに基づいており、CEOに対する支持率(パーセント表示)とともに発表されている。
本記事では、そのランキングの中からテクノロジ企業のCEOを選び出し、トップ10ランキングとしてまとめている。
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第1位:Larry Page氏(Google)--97%
GoogleのCEOであるLarry Page氏は支持率97%を獲得し、全業種をまたがるランキングでも総合1位の栄冠に輝いている。Page氏はSergey Brin氏とともにGoogleを設立し、当初は共同でCEOの座に就いていたが、投資家からのプレッシャーの高まりにより、2001年にCEOの座を辞していた。その後同氏は、2011年4月4日にCEOに返り咲いた。なお、Page氏は2014年のランキングでは93%の支持率で10位に付けていた。
第2位:Mark Zuckerberg氏(Facebook)--95%
フード付きのパーカーを身にまとったMark Zuckerberg氏は、シリコンバレーのテクノロジ企業における典型的な若手CEOだ。同氏は支持率95%を獲得し、全業種をまたがるランキングで第4位に付けている。プログラミングの天才と呼ばれることも多い同氏は2004年にFacebookを設立し、現在も同社の会長兼CEOを務めている。
第3位:Scott Scherr氏(Ultimate Software)--95%
Scott Scherr氏は1990年に、法人向けの人材管理(HCM)ソフトウェアツールを提供するUltimate Softwareの会長兼CEOに就任した。同社の従業員によるレビューの多くで、Scherr氏は「地に足がついている人物」であり、「人を第一に考える」というアプローチを取っていると評されている。同氏の支持率は95%であり、全業種をまたがるランキングでも第5位に付けている。
第4位:Tim Cook氏(Apple)--94%
2011年、Tim Cook氏はSteve Jobs氏がこの世を去る数カ月前に同氏の後を継いでCEOの座に就いた。Cook氏がAppleに入社したのは1998年のことであり、Jobs氏に請われての決断であった。また、Jobs氏が治療に専念するための療養休暇を2009年に取得した際、暫定CEOを引き受けてもいる。Cook氏がCEOになったことで、同社は慈善事業に対する寄付とサステナビリティへの取り組みに大きな力を注ぐようになった。同氏の支持率は94%であり、全業種をまたがるランキングで10位に付けている。
第5位:Dara Khosrowshahi氏(Expedia)--94%
イランのテヘランで生まれたDara Khosrowshahi氏は、2005年から旅行予約サイトExpediaのCEOを務めている。Khosrowshahi氏は94%の支持率を獲得し、全業種をまたがるランキングでは11位に付けている。また、同氏は2013年にErnst&Youngの「EY Pacific Northwest Entrepreneur of the Year」(EY主催の太平洋岸北西地域における起業家オブザイヤー)を受賞している。