アクロニスは7月9日、クラウドバックアップ基盤「Acronis Backup as a Service」を「Acronis Backup Cloud」への名称変更と新機能追加、サービスプロバイダー向けに対し安全にファイルを同期、共有できる「Acronis Files Cloud」の提供開始を発表した。
今回の2製品は、アクロニスのクラウドデータ保護基盤を強化するものと位置付けられる。この基盤でサービスプロバイダーはクラウドバックアップ、ファイル同期共有、ディザスタリカバリの3つのデータ保護サービスを自社のサービスとして提供できるようになるという。
サービスプロバイダー向けのクラウドバックアップ基盤として提供していたBackup as a Serviceを、管理コンソールのユーザーインターフェース(UI)刷新と機能追加でBackup Cloudに名称を変更して提供する。今回、サービスプロバイダー向けに30日間のトライアルも提供する。
Backup Cloudは、同社製ソフトウェアのイメージバックアップ、ベアメタル復元をベースにしたクラウドバックアップが可能であり、クラウド上でのグループやユーザー、バックアップや復元の管理コンソールが提供される。マルチティアやマルチテナントでユーザーを管理し、セルフサービスにも対応したバックアップと復元を統合管理する。課金やレポートの機能も提供する。
今回新たに、管理コンソールのUIが刷新されるとともに、ローカルでバックアップ、復元できるようになっている。Microsoft SQLやMicrosoft Exchange、Windowsシステム状態、Mac OS Xのバックアップや復元にも対応、ローカルにあるバックアップデータをクラウドにコピーするステージング機能も追加された。
Files Cloudはアクロニスのモビリティソリューション「Acronis Access Advanced」のファイル同期共有機能をサービスプロバイダーが自社のサービスとして提供できる基盤になる。iOSやAndroidのモバイルデバイス、Windowsタブレットに対応したモバイルアプリを使える。Windows PCやMac、主要ブラウザにも対応する。米政府関連機関に適用される“連邦情報処理標準(Federal Information Processing Standard:FIPS)”に認定の暗号化機能を搭載している。