Microsoftはビジネスインテリジェンスサービス「Power BI」の新バージョンを、支援ツール「Power BI Desktop(旧Power BI Designer)」とともに7月24日に世界各国でリリースする。現在提供されている「Power BI for Office 365」は、この新バージョンで置き換えられることになる。Android版のクライアントアプリもGoogle Play経由でリリースされた。
Power BIの新バージョンでは、Office 365のサブスクリプションが不要となる。ユーザーは無料のPower BIアプリかWebブラウザを通じてサービスにアクセスできる。Windows用のPower BIアプリも新バージョンがリリースされるが、既存のバージョンも引き続き提供される。
Power BIの新バージョンには無料版と有料版が用意されており、有料版の利用料金は1ユーザーあたり月額9.99ドル。無料版と有料版の違いは、主にデータ更新の頻度とコラボレーション機能の充実度にある。
Microsoftのビジネスアナリティクス製品担当コーポレートVPであるJames Phillips氏によると、この新バージョンは半年前からパブリックプレビューが実施されており、テストにはのべ180カ国にわたる4万5000社が参加したという。
新バージョンの最大のメリットは、企業ユーザーがアナリストなどの助力なしにビジネスインテリジェンスとアナリティクスを活用できる点にあると、Phillips氏は語った。また、新バージョンはハイブリッド環境を念頭に置いて設計されているため、ユーザーはPower BIのデータを、「Apache Spark」などのさまざまなフロントエンドを通じて利用できるという。
さらに、MicrosoftはユーザーがPower BIの外観などを自由にカスタマイズできるように、Power BIのビジュアルに関する全要素をGitHub経由でオープンソース化した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。