Googleは米国時間7月14日、「Google Cloud Platform」におけるMicrosoftの「Windows Server」に対するサポートを正式に開始したと同社ブログで発表した。
今回「Google Compute Engine」のOSサポートリストに追加されたのは「Windows Server 2012 R2」と「Windows Server 2008 R2」だ。このリストには既に、「SUSE」や「Red Hat Enterprise Linux」「Ubuntu」も名を連ねており、その数はまだ少ないながらも着実に増えてきている。
Windows Serverの一般利用が可能になったことで、同OSのユーザーはMicrosoftの「Active Directory」や、サーバサイドのウェブ開発フレームワーク「ASP.NET」が稼働するサーバを「Google Cloud Launcher」を用いて配備したり、VPNを介して既存インフラをGoogle Cloud Platformに接続できるようになる。
またGoogleはWindows Serverユーザー向けに、MQ(マルチキュー)やGRO(汎用受信オフロード)のサポートを含め、複数の機能向上も図っている。
Google Cloud Platformの製品マネージャーであるAlex Gaysinsky氏は14日のブログで、今回のアップデートにより「Webベースのアプリケーションの稼働に必要なWindows Serverのインスタンス数を削減できるとともに、インフラや運用にかかわるコストをより効果的に低減できるようになる」と述べている。
またGoogle Cloud Platformの顧客は、Google Compute Engine上でのWindows Server配備に対する運用上のサポートも選択できるようになる。
さらに、Windows Server環境からGoogle Cloud Platformへの移行に向けた支援を必要としている新規顧客に対しては、無償の試用期間も提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。