Salesforce.comは米国時間8月25日、「Lightning Experience」を発表した。再設計されたUIで、全く新しい方法でSalesforce.comのCRMプラットフォームを利用できるという。
Lightning Experienceが最初に導入されるのは、Salesforceの中核となるWebベースのCRMアプリケーション「Salesforce Sales Cloud」となる。Salesforce.comによると、10年以上ぶりにSales Cloudを最初から設計し直し、25以上の新機能を導入したほか、既存の機能についても合理化したという。
Lightningブランドは、Salesforce.comが2014年秋に発表した「Salesforce1 Lightning Framework」でスタートしたエコシステムの一部となる。Salesforce1 Lightning Frameworkは、開発者がカスタマイズされたモバイルアプリを構築できるツールキットとなる。
Lightning Experienceは実質的に2世代目のLightningといえる。開発者向けの機能に新しいLightning Experienceと「Lightning Design System」を加えることで、残るSalesforceエコシステムにもプラットフォームの拡張を図る。
Lightning Experienceは、レスポンシブデザインとモダン化、コンシューマーレベルの高度な体験をSalesforceのユーザーにもたらすものだ。デスクトップ、タブレット、モバイルといったあらゆるデバイスでアクセスできる。
Lightning Design Systemは、「Lightning App Builder」とともに、スタイルガイドライン、デザインパターン、コンポーネントライブラリなどを導入することで開発者がエンタープライズアプリケーションを開発するのを支援する。
Salesforceは同日、初の業界向け製品となる「Salesforce Financial Services Cloud」も発表している。
Lightning Experience for Sales Cloudは25日よりプレビューの提供を開始しており、2015年10月に一般提供される予定だ。デスクトップ版のLightning App BuilderとComponents for Lightning Experienceは、2015年10月にパイロット提供され、2016年第1四半期に一般公開される。Financial Services Cloudの一般提供は2016年2月となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。