Salesforce.comは、「Wave Analytics Cloud」に新たなアプリを追加することを発表した。
2014年10月にDreamforce 2014で発表された「Wave」は、営業やマーケティング担当者だけでなく、幅広いビジネスユーザーを対象としたプラットフォームで、あらゆるデータ源からモバイルでデータを引き出せるように設計されている。
このプラットフォームでは、アプリはWave上で構築され、Salesforceが提供する。最初に提供される「Sales Wave Analytics」は、同社のルーツである営業支援分野のアプリだ。
このアプリは、モバイルデバイスを利用して、営業チームの受注スピードの改善やタスクの割り当てに、分析によって得られた知見を役立てるものだ。現在このアプリは一部の顧客でテストされており、2015年中に一般への提供が開始される。
Salesforce Analytics Cloudの製品マーケティング担当シニアディレクターAnna Rosenman氏は、「当社がCRMに関して行ってきたのは、テクノロジを使いやすく、顧客のビジネスニーズに合わせてカスタマイズできるものにすることだ。より多くのユーザーに解放することによって、破壊的な進歩が起きる分野が1つある。それは分析だ」と述べている。
SalesforceはWaveが発表された頃から、Waveは企業が持つレガシーデータを活用し、一般のビジネスユーザーが利用可能なものにするものだと述べている。Rosenman氏によれば、これは消費者のニーズに加え、ほかのテクノロジ企業、特にGoogleから得たヒントによって実現された部分も多いという。
Sales Wave Analyticsアプリは、「iPhone」「iPad」「Apple Watch」で提供されるが、ほかのプラットフォームへの対応も計画されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。