Salesforce.comは米国時間9月2日、「Health Cloud」を発表した。これにより電子医療記録分野に進出する。
同社はHealth Cloudにより、医療機関が患者との関係を管理したり、電子医療記録やウェアラブル機器からのデータといった情報を単一のダッシュボード上で利用したりするためのフロントエンドシステムを目指している。
同社の医療分野への進出は、さまざまな点でそれほど驚くべきことではない。患者が顧客として扱われており、デジタルネイティブ世代がウェアラブル機器からの医療データを連携させようと考えていれば、医師らは同社を選択肢の1つとして考慮するかもしれない。
Salesforce.comによると、現在プレビュー段階にあるHealth Cloudには以下の特長があり、その一般公開は2016年2月の予定だという。
- 患者自身や、患者の状態、投薬を追跡するためのダッシュボード。ウェアラブル機器や医療機器などからのデータを統合できる。なお、集積された情報はタイムラインに従って表示される。
- 患者に関する問題や、薬の補充、その他のケアの通知。「Salesforce Chatter」との統合により、こうしたプロセスをよりソーシャルなものにできる。
- ケアコーディネーターやヘルスケアプロバイダーのためのコミュニティー。
- HIPAA(米国における医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などの法律への準拠。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。