神戸市は、オープンデータ活用コンテスト「『data.KOBE』×NTTドコモ」を9月7日から開始。観光をテーマに、神戸市のオープンデータを活用して観光の課題を解決できるようアイデアやアプリケーションを募集している。募集期間は10月23日17時まで。
神戸市では2015年度からオープンデータを本格的に推進、今回のコンテストはオープンデータを活用した新しいサービスの共同検討や実証をNTTドコモと協働する一環として開催する。アイデアやアプリケーションの作成を促進することで、神戸市のオープンデータの促進を図るとともに、行政と市民が協働する契機を作り、行政の透明性や信頼性の向上、地域活性化を図るのが目的という。
アプリケーションとアイデアの2部門構成。それぞれの賞は以下の通りに予定されている。
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アプリケーション部門
- 優勝:賞状と副賞(30万円)
- 準優勝:賞状と副賞(10万円)
- イロモノ賞:賞状と副賞(10万円)
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アイデア部門
- 優勝:賞状と副賞(5万円)
- 準優勝:賞状と副賞(3万円)
コンテストの開発者向けには、ドコモの協力で「モバイル空間統計R」のデータを神戸市エリアに限定してAPI化した開発ツール「神戸市モバイル空間統計API」が全国で初めて提供される。神戸市オープンデータAPIなど観光サービスの創出に有用な機能やツールが複数提供され、これらを活用した観光客の動向分析や誘客対策が可能となっている。
モバイル空間統計は、ドコモの携帯電話網の仕組みを使用して作成される人口の統計情報。日本全国の過去の人口分布を1時間ごとに把握できるという。神戸市の滞在人口を解析することで、特定層の観光客に人気のスポットを発見したり、過去のイベントの集客状況を可視化したり、防災計画に役立てたりといった活用が見込まれる。
神戸市ではオープンデータについて、神戸市のウェブサイトに掲載するのみならず、政令市で先駆けてGitHubとArc GIS Open Dataで試験的に提供。今回のコンテストでは応募されたアイデアをすべて神戸市のGitHubアカウント上に公開する予定としている。
コンテストの詳細は、コンテストページとdocomo Developer support特設サイトにまとめられている。