Intelは米国時間9月13日、「Automotive Security Review Board(ASRB)」を発表した。物理システムのセキュリティを中心に「最高レベルのセキュリティの才能」を世界中から集めたもので、自動車とその運転者のサイバーセキュリティ上のリスク緩和を目指す。
自動車は単なる物理デバイスから、カメラ、センサー、インターネット接続のインフォテインメントダッシュボード、コンピュータ化されたメンテナンスと制御システムなどを備えるモダンな乗り物に進化している。これらのスマート機能は運転体験を改善し、自動車の状態を維持してくれるのに役立つ一方で、車がネットワークにつながった瞬間に攻撃の対象となる可能性が生じる。
攻撃から自動車を守ることを目的に、Intelはサイバーセキュリティ分野の専門家を結集してコネクテッドカーにフォーカスしたアドバイスや推奨を行っていく。
IntelはASRBのメンバーに研究用として自社の高度な開発プラットフォームを提供する。ASRBはセキュリティテストと監査を通じてベストプラクティスの推奨と設計上の提案をまとめる。自動車業メーカーはこれによりメリットを受けることができ、最新の自動車における運転手と乗客の安全性を維持できるという。
ASRBのローンチに合わせて、Intelは自動車向けのサイバーセキュリティベストプラクティスの初回バージョンも公開した。同ベストプラクティスは今後、ASRBの研究の進展に合わせてアップデートする計画だ。
「自動車の安全性とは異なり、サイバーセキュリティはプロダクションと同レベルのアフターセールス活動が重要となる。自動車が路上にあるとき、車用ソフトウェアは脆弱性、意図的または偶発的な所有者の行為、悪意ある攻撃などが生むリスクにさらされている。車のライフサイクルを通じての脅威解析とリスク評価が必要で、古い脆弱性にパッチを当てつつ、明らかになる新しい脆弱性に対応していく必要がある。つまり、攻撃のリスクは時間の経過とともに増すことになる」とレポートでは重要性を説いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。