「openSUSE Leap」は変わったか?--開発版をインストールしてみて - (page 2)

J.A. Watson (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-09-30 06:15

 今回はDVDイメージを選択した。まず注意すべきことは、これはインストーラであり、ライブイメージではないということだ。これを起動すると直接インストールプロセスが開始されるようになっており、これ単体で使用するハードウェアでLeapが使えるかどうかを調べるテストベッドとして使用できるわけではない。サイズがかなり大きいことからも想像できるとおり、このイメージには必要なものがほぼすべて含まれている。「KDE」「Gnome」「Xfce」「LXDE」のデスクトップにそれぞれ別のイメージを用意する必要はなく、この1枚からこれら4つのどれでも選ぶことができる。同様に、基本的なインストールに必要なパッケージはすべてこのDVDイメージに含まれているため、インストール後に特にソフトウェアを追加したりする必要はない(ライブイメージからインストールする場合はその必要がある)。


openSuSE 42.1 Leap KDEデスクトップ

 今回はまず、Aspire One 725にインストールしてみた。このシステムは約2年半前に発売されたもので、今の標準からすればそれほど強力なマシンではない。ハードウェアの仕様については、筆者が2013年3月に書いた記事(英語)を参照して欲しい。今回はDVDイメージを4GバイトのUSBメモリにコピーしたが、問題なく起動した。インストールは何事もなく終わったが、かなり時間がかかった。5GバイトをUSBメモリからハードディスクにコピーする作業はどうしても長くなる。UEFIのファームウェアにも問題はなく、grub-efiがインストールされて、Secure Bootのサポートを含めて正常に設定された。

 これはリリース前のバージョンであり、11月初旬の最終版のリリースまでには変更がある可能性が高いため、パッケージの内容に詳しく立ち入ることはしないでおく。ここでは単に、ローエンドのシステムでも十分な性能を発揮でき、すべてのハードウェア(Broadcom 4313 WiFiアダプタを含めて)が認識され、設定されたとだけ書いておくことにする。

 2つ目のインストール対象には、さらに古く、スペックも低い、サムスンのN150 Plusを選んだ。筆者がこのネットブックを購入したのは、なんと5年前だ。CPUはIntel Atom 450であり、メモリは1Gバイトしかない。CPUのパワーとメモリが限られていたことと、ほかのデスクトップにも興味があったことから、このマシンにはデスクトップにXfceをインストールすることにした。


openSuSE 42.1 Leap Xfceデスクトップ

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