Microsoftは年内に、テスターに対して新たに「Azure Container Service」のプレビュー版を提供することを発表した。このサービスは、「Apache Mesos」「Docker」「Azure」を統合するものだ。
この新サービスは、オンラインイベント「AzureCon」で行われた数多くのAzure関連発表のうちの1つだ。これはコンテナのスケジューリングとオーケストレーションを行う新たなサービスで、これを構築するにあたり、同社はMesosphereおよびDockerとパートナーシップを結んでいる。このサービスを利用すると、開発者はオープンソースのクラスタ管理サービスであるMesosや、コンテナ管理技術であるDockerを利用してアプリケーションの導入や設定を行うことができる。
Microsoftによると、Azure Container Serviceは提供開始時点ではLinuxコンテナをサポートし、Windows Serverのコンテナへの対応は「将来」になるという。Microsoftは「Windows Server 2016」で2種類のコンテナを利用できるようにする予定だ。
AzureConでは、米国時間9月29日から「Azure Internet of Things(IoT) Suite」の一般提供が開始されたことも発表された。Azure IoT Suiteは「Azure Intelligent Systems Service」を進化させたサービスとなる。Azure IoT Suiteは、IoT環境での資産管理、監視、アナリティクスなどを可能にする。
Microsoftはまた、Azureで提供する仮想マシンにNVIDIAのGPUを利用したNシリーズを新たに導入し、仮想的に接続されたデバイスにグラフィックを提供する「NVIDIA GRID 2.0」テクノロジをサポートすることを明らかにした。
さらに、同社はAzureリソースのセキュリティの可視化を行う「Azure Security Center」の提供を予定している。Azure Security Centerは、Barracuda、Check Point、Cisco、CloudFlare、F5 Networks、Imperva、Incapsula、Trend Microなどの他社のセキュリティサービスと統合されたサービスになるという。このサービスは、セキュリティの監視、ポリシー管理、脅威検知を行うもので、2015年中に広範に提供が開始される。
Microsoftは「Azure Compute Pre-Purchase Plan」も発表した。この新たな料金プログラムを利用すると、1年間の前払いを行った顧客は、最大63%の割引を受けることができる。この料金プランは12月1日にスタートする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。