富士通は、クラウド環境でのアプリケーション構築を自動化するソフトウェアを提供するフランスのUShareSoftの全株式を取得することで合意したと発表した。契約の締結は10月30日だった。
UShareSoftは2008年に創業し、欧州、日本、アジア、米国でマルチクラウド環境におけるシステム構築支援ソフトウェアなどを提供している。本社はグルノーブル。これにより、UShareSoftのソフトウェアである「UForge」を「FUJITSU Cloud Service K5」のサービスに組み込む。また、UShareSoftを欧州におけるクラウドサービスの研究開発拠点として位置付け、クラウド事業の強化とグローバル展開の加速化に取り組むとしている。
富士通の執行役員を務める佐川千世己氏によると、UShareSoft買収により、クラウドサービスのサービスをさらに強化し、デジタルビジネス基盤である「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」に追加する。
さらに、欧州におけるソフトウェア、クラウド関連の事業会社であるFUJITSU Enabling Software Technology(ドイツ、ミュンヘン)やFujitsu RunMyProcess(フランス、パリ)との連携により、「グローバルなクラウド市場における当社の地位をさらに向上させる」とのこと。
UShareSoftの最高経営責任者、Alban Richard氏は「富士通グループに加わることを嬉しく思っている。UForgeはシステム環境のハイブリッド化に伴い急速に需要が高まってきている」とのコメントを公表している。