SurfaceはあくまでもPCだ
iPad Proを披露するApple 最高経営責任者(CEO) Tim Cook氏
Microsoftが3年ほど前に市場投入したSurfaceは、すでにSurface 3やSurface Pro4など、3代目、4代目が好調にリリースされている。さらには、まだ日本では発売されていないが、高スペックPCのSurface Bookという端末も出してきた。
タブレット兼用の2 in 1というスタイルだが、Surface Proはあくまでもキーボードがあることを前提としたPCだ。最近では、MacBook Airと並んで、カフェで利用している人を見かけるようになったが、筆者はタブレット単体として利用している人に出会ったことがない。
Windows OSという使い慣れたOSで仕事をしたい人に向いているということから、採用する企業も出始めている。また、以前からActive Directoryを使ったPC管理を手がけている場合、代替手段が分からない、という理由でSurface Proを採用している例もあった。
PCとしての活用がメインで、タブレットはあくまでも補助的であるといい、という企業にとっては、Surface Proは大きな選択肢のひとつになり得る。タブレットとしての活用が中心になる企業とは、あくまでも活用場面が違うということが分かる。
iPad Proの登場で、PCとの比較や置換えを議論する記事を見かけることがあるが、活用場面を考慮しない比較はナンセンスな話であり、残念な思考だと言える。iPad Pro、MacBook AirやMacBook、MicrosoftのSurface Proは、それぞれ活用場面が違う。iPad ProとSurfaceのスペック比較など何の意味も持たないということだ。