Cisco Systemsは米国時間12月3日、同社の「Application Centric Infrastructure(ACI)」をアップデートするソフトウェアをリリースしたと発表した。このソフトウェアは「Cisco Nexus 9000」スイッチのACIモードを支えるものであり、今回のアップデートによって「Docker」がサポートされるとともに、VMwareやMicrosoftの仮想プラットフォームのサポートが強化された。
このアップデートはCiscoのハードウェアに搭載されているソフトウェアに対するもの。同社は、ハードウェアの有無にかかわらず入手可能なソフトウェアポートフォリオを有している。
ACIは、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)に対する同社の回答だ。Ciscoによると、ACIを利用できるNexus 9000の顧客数は、5000を超えているという。
しかし、これら5000超の顧客のうち、過去6四半期で実際にACIを導入したのはおよそ1100顧客に過ぎない。
ACIプラットフォームは、大企業やサービスプロバイダー、大規模データセンターでの利用を目的として開発されたものだ。
今回のアップデートには以下が含まれている。
- ポリシーや配備ツールを用いたDockerコンテナとの統合(「Application Policy Infrastructure Controller(APIC)」を通じて実現される)。Dockerのサポートは、コンテナ運用を定義するオープンソースの取り組みである「Project Contiv」を通じて行われる。
- 「VMware vRealize Automation」や「OpenStack」といったクラウド自動化ツールのサポート。
- ACIを通じた、複数のデータセンターをまたがったポリシーの自動化。
- 「VMware vDS」やMicrosoftの「Hyper-V」を用いた物理アプリや仮想アプリの「マイクロセグメンテーション」。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。