1月に入ってAmazonが「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」を値下げしたのに対抗し、Microsoftも米国時間1月14日、「Microsoft Azure」でDシリーズの次世代のインスタンスであるDv2の仮想マシンを最大17%値下げすると発表した。
具体的な値下げ率は、「米国東部 2」リージョンの場合、第2世代仮想マシンであるD1 v2~D5 v2については「Windows Server」インスタンスで10%、Linuxインスタンスで14%、D11 v2~D14 v2仮想マシンについてはWindows Serverインスタンスで13%、Linuxインスタンスで17%。
「米国東部 2」リージョンの場合、値下げ率はこのようになる。
Microsoftによると、Dv2の仮想マシンは、CPUが最新世代の「Intel Xeon(開発コード名:「Haswell」)」プロセッサをベースとしており、第1世代であるDマシンのCPUよりも35%高速だという。
Microsoftは値下げの発表とともに、以下のように述べている。
AzureのDv2インスタンスはAmazon Web Services(AWS)のEC2のインスタンスとは異なり、ロードバランシングやオートスケーリングが追加料金なしで可能だ。つまり、Azureはより大きな価値を提供できる。優れた価格を実現するだけでなく、当社はクラウドの導入を支援するため、さらなる値下げと柔軟な購入プログラムを提供していく。
Microsoftは発表の中で、Azureの仮想マシンは1分単位で課金され、AWSの1時間単位とは異なると述べた。
Amazonは5日、さまざまなインスタンスの価格を引き下げると発表。Googleはそれでも自社のクラウドの方がAmazonよりも安価だと主張していた。
Microsoftは2013年、コンピュートやストレージ、帯域幅といったAWSの「コモディティ」サービスと価格面で対抗できるようにすると公式に約束した。一方、MicrosoftがGoogleのクラウドに価格で対抗すると発表したことはない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。