サンフランシスコ発--Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は米国時間2月2日、今後1年間の計画を発表した。
会計年度2017年の開始を飾るのは、メタデータプラットフォームの「Lightning」だ。Lightningは常時接続のアプリとInternet of Things(IoT)向けの開発技術(および主要な戦略)となる。SalesforceはIoTではなく、Internet of Customersという言葉を好んで使っている。開発者にフォーカスしたユーザー体験の要素は、Salesforceの代表的な製品「Sales Cloud」「Service Cloud」などにも組み込まれている。
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Salesforceはこの日、「Sales Cloud Lightning」と3つの新しいアプリを発表した。Sales Cloud LightningはSales Cloudの最新版で、開発者向けのアプリビルダーとコンポーネントフレームワークを利用して顧客のニーズと好みに合わせて設定できる。
1つ目のアプリ「Sales Wave App」は、データに基づいたインサイトをあらゆるデバイスで提供するもの。パイプラインのトレンドなどを提示する新しいダッシュボードで分析が可能になる。2つ目は、CRMデータを電子メールに組み合わせて1つの統合スポットを設ける「SalesforceIQ Inbox」だ。
3つ目は「Salesforce SteelBrick CPQ」で、Lightningと2015年12月に3億6000万ドルで買収した見積もり、請求管理サービスアプリのSteelBrickを作り直し、新たに売り出すものとなる。
「Service Cloud」では、Lightningを利用した「Field Service Lightning」を加えた。配送など移動の多い従業員が作業、詳細な位置情報、作業指示書やその他のメッセージをリアルタイムで管理するためのもの。
SalesforceはSpringおよびSummerの両リリースでこのほかにも300以上のアップデートを行う予定だ。最新のLightning対応のSales CloudとService Cloudは7月に提供される予定だ。既存顧客は2017会計年度第2四半期(2016年5~7月)中に、新しい機能やアプリを利用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。