Salesforce.comが「Lightning Connect」をリリースしてから1年強になるが、同社はこのサービスに新たな機能を追加して一新し、名前も変更した。
名称が「Salesforce Connect」に変更されたこのツールの目的は、外部のアプリやデータから(クラウドかオンプレミスかに関わらず)リアルタイムで知見を得ることだ。
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Lightning Connectが2014年11月にリリースされたとき、Salesforceは、この機能はレガシーシステム上にあるデータにアクセスする「もっとも速く簡単な」方法だと説明した。Lightning Connectは、古いシステムに入っている、Salesforceのクラウドからアクセスできないデータの問題を解決するものだ。
Salesforce Connectでは新たな機能が追加され、Salesforceのプラットフォームから、外部のシステム(例えば在庫管理システムなど)に存在するレコードの作成や削除などを、直接実行できるようになった。
また、複数のSalesforceのインスタンスを持つ組織は、Salesforce Connectを使用することで、コーディングなしでそれらのインスタンスを連携させることができる。Salesforceの製品開発担当シニアバイスプレジデントAdrian Kunzle氏は、この機能は企業合併や買収などの際にも役に立つとしている。
実際の接続は「Salesforce API」を通じて行われる。Kunzle氏は、米国時間12月3日に投稿されたブログ記事で、Connectに関する戦略でSalesforce APIが重要な役割を果たす理由について詳しく説明している。
開発者はSalesforce Connectを使用して、オンライン上で提供されている1万以上のパブリックAPIとSalesforceを連携させることもできる。
同社の学習用ポータル「Trailhead」では、すでに開発者向けのSalesforce Connectへのアクセスとサポートが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。