日揮と富士通は2月12日、日揮の100%子会社である日揮情報システム(J-SYS)の全株式について、3月31日付で日揮が富士通に譲渡することに合意したと発表した。
日揮は、「J-SYSが日揮グループに対して従来以上に高品質なシステムとサービスを提供し、建設分野および設備保全管理分野などの顧客に向けた外販事業を強化するためには富士通グループとして事業を展開することが最善であるという経営判断に至った」と説明している。J-SYSは譲渡後も引き続き、日揮グループに対して、情報インフラ・基幹情報システムの開発と運用保守サービスなどを提供していく。
また、富士通は、J-SYSがプラントのエンジニアリング分野で培ってきたノウハウを、建設分野や設備保全管理分野などの顧客に向けた外販事業の拡大や、IoT分野の製品やサービスの確立に活用したい考えだ。
J-SYSは、1983年に日揮の情報システム部門が分離独立する形で設立した。これまで日揮をはじめ日揮グループ各社の情報インフラ・基幹情報システムの開発および運用・保守サービスに加え、建設会社や官公庁など向けにもシステム開発、運用・保守サービス、パッケージ製品販売の分野で展開していた。