日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2月18日、物理と仮想のネットワークが共存するハイブリッド環境の運用管理を支援する通信事業者向けの新たなソリューション「HPE Service Director」を発表した。2016年前半に全世界で提供を開始する予定。
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HPE Service Directorは、既存製品「HPE NFV Director」の機能を拡張し、物理環境と仮想環境のオーケストレーションをより効率化するもの。通信事業者は、ネットワーク機能仮想化(NFV:Network Functions Virtualization)の導入環境において、物理と仮想の両環境をシームレスに管理でき、運用サポートシステムの自動化を可能にする。
アシュアランス(サービス保障)やフルフィルメント(サービス展開)の業務をクローズドループで自動化することによって運用を統合する。共通のデータを提供することで、品質や精度、一元的な管理を保証し、包括的なビューを通じて生産性を向上させる。
また、オープンかつ柔軟なモデリングにより、通信事業者が提供するさまざまなサービスについて、サービス相互の関連性や動作状況を管理できる。これにより、運用のアジリティをさらに高められる。
基本製品の拡張版として特定の用途に対応し、導入後すぐに運用可能な構成済みのソリューションも提供していく予定。