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Linux創始者トーバルズ氏、IoTを語る--「セキュリティは二の次」と警鐘 - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-04-07 06:00

 組み込み機器やIoTにおけるLinuxの問題は、ベンダーが6週間といった短い開発サイクルで新たなエディションをリリースするところにある。これは、Torvalds氏やLinuxカーネルのコミュニティーに対するフィードバックがないということを意味している。また、Bruce Schneier氏などのセキュリティ専門家が指摘しているように、IoT機器にはパッチを適用できない場合も多いという問題もある。

 セキュリティに対して常に現実的な見方をしてきているTorvalds氏は、それほど大きな懸念を抱いていない。同氏は「わたしはそれほど心配していない。というのも、自分ができることはそう多くないためだ。機器にパッチを適用できない場合もしばしばあるのは事実だ。パッチを適用できない状況を起こさないようにする必要がある」と述べた。

 同氏はそれに加えて、「最優先事項が作業の完了になってしまっている。新しい業界では、セキュリティを後回しにして作業が達成される。セキュリティは二の次だ。もし自宅の暖房システムがハッキングされ、室温を摂氏35度に設定されたら困ったことになる」と続けた。

 そして同氏は、「理論上は、オープンソースであればパッチを適用できる。現実的にはベンダーが妨げとなる」と述べた。「Android」向けのセキュリティパッチをGoogleが公開した後、ベンダーが実際にパッチを提供する(もしも提供すればの話だが)までに、どれだけ時間がかかるのかを知っている人であれば、同氏の言わんとすることが分かるはずだ。

 とは言うものの、Torvalds氏は「プロプライエタリなシステムでは、すべてのLinux搭載機器が適切なアップデートの対象となっているわけではなく、古いセキュリティホールが残ったままになる場合もしばしばある。例えば、『iPhone 4』は2010年に発売されたが、アップルは2014年には同製品に対するOSのサポートやセキュリティパッチの提供を終了した」と述べた。

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