SD-LANはネットワークスイッチの構成や管理といった煩雑な保守作業を軽減することを狙う。カスタマーポータルを通じて一元的に管理することで、LAN全体のネットワークセグメント構成を把握するにも役立つと庄司氏はアピールした。
SD-Exchangeでは、マルチクラウド化によるネットワーク経路の複雑化を解決する。例えばデータセンター同士は高速な帯域を割り当て、IoTなどから取得する軽微なデータは低速な帯域を使用できるようにする。いずれも構想段階だが、「具体的な内容は10月のプライベートイベントで明らかにする(庄司氏)」
新SDxサービスソリューションの概要
“マネージドサービスの拡充”はクラウドサービスだけではなく、新SDxサービスソリューションを含めて全体を管理するビジョン。データベースなどのミドルウェアのマネージドサービスを提供するスペインのAtlas Information Technologyを2月に直接子会社化し、NTT Com Managed Servicesに改称し、グローバル展開を目指す。
“IoTサービスの拡充”は、世界188カ国で展開するAUOモバイルと世界140以上のデータセンターを結び、IoTデバイスから収集したデータの分析、顧客の業務システムをつなぐといった分析プラットフォームを提供する。すでに製造業向けや自動車向け、さまざまなハードウェア向けの具体的なプラットフォームを対象に5~9月に順次提供する予定だ。
質疑応答では、日本市場について「売上高規模の拡大は難しい。新サービスは顧客の利益につながるが、売上高規模拡大とはならない」と回答。クラウド、ネットワーク、コロケーションと三位一体のサービスを保持する強みでグローバルマーケットにチャレンジする姿勢を見せた。