経済産業省は4月11日、企業におけるFacebookやTwitterなどのソーシャルメディア活用事例の調査報告書、および企業の先進的な取組を記載した事例集を公表した(概要版)。事例調査では国内外42社を対象としてインタビューを実施しており、事例集にまとめられている。
インタビュー調査を実施した企業の一覧(経産省提供)
報告書の主な内容は以下の通り。
ソーシャルメディアがもたらしている事業活動への影響
ソーシャルメディアを通じた消費者に対する働きかけ及びそれに対する消費者の反応は、販売、商品開発、海外展開など、事業活動のさまざまなフェーズにおいて影響をもたらしつつある。ソーシャルメディアを有効に活用することで、より迅速に、より正確なニーズを知り、より広範な事業展開が可能となっている。
ソーシャルメディアを有効に活用することで、より迅速に、より正確なニーズを知り、より広範に事業展開が可能となっている。
国内外の先進的なソーシャルメディアの活用事例
ソーシャルメディアを積極的に活用している企業においては、顧客のタイプや製品・サービスの特性などに応じて、多様なソーシャルメディアが利用されている。
効果向上に向けた先進的な取り組み
ソーシャルメディアの利用に関する効果測定の方法としては、例えば、ECサイトへの流入数、シェア数、投稿を見たユーザーの反応を測るエンゲージメント率(結び付き)などの指標により、目的に応じて活用している例が見られる。
効果の考え方と指標(経産省提供)
「ソーシャルメディア活用先進事例報告会」のアンケート分析
ソーシャルメディアを活用して事業活動を高度化する方策の一環として、3月3日に先進的な企業の事例に関する報告会を開催。報告会の模様はYouTube「METIチャンネル」内で公開。
その際に実施したアンケートから、「人材」「知見」「効果的な活用方法」などへの課題を感じている企業が多いことが読み取れる。
左:ソーシャルメディアを活用していない理由/右:取り組みの状況による、本格活用に向けた課題(経産省提供)
ソーシャルメディア活用の課題と活用促進の方策
ソーシャルメディアの活用を展開していくために、ノウハウの普及、専門人材の育成アドバイスや、評価のための基準の整備などが重要と考えられる。