ソーシャルメディア管理プラットフォームのHootsuiteがエンタープライズ向けサービスを強化すべくMicrosoftとの連携を進める。
HootsuiteがMicrosoftのチャット製品「Yammer」との連携を発表したのは2012年のことだ。
Hootsuiteの代表者は自社の目標を、「顧客が両方のプラットフォームを利用してソーシャルを活用するのを支援する方法を見出す。合意したら、製品と統合ポイントを検証し、作業に入る」と説明している。
同社は11月17日、Microsoftとの提携を拡大し、「Microsoft Dynamics CRM」「Microsoft Office 365」「SharePoint」、そして更なるYammerの機能とのネイティブ統合を実現することを発表した。
Microsoft Dynamics CRMとの統合により、Hootsuiteユーザーは見込み客、案件などを見出して作成し、Hootsuiteのダッシュボードから直接Dynamicsオンラインポータルに入力できる。営業や顧客サービスチームはそれに対してアクションを起こすことができる。
また、Microsoft Dynamics CRM内の顧客記録にソーシャルデータをひも付けして、さらに詳細な顧客像をつくることができる。
Microsoft SharePointとの統合では、SharePointのパブリック、プライベートの両サイトから直接ソーシャルメディアコンテンツを共有できる。SharePointサイトからのコンテンツをHootsuiteのダッシュボードに入れて、Facebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルメディアフィードと合わせて閲覧することも可能だ。
コラボレーション側ではHootsuiteとYammerの統合をさらに強化し、あらゆる部門のチームがソーシャルメディア上で顧客にリアルタイムで回答したり関係を構築したりできる。
全体として、これらの新しい機能によりHootsuiteとMicrosoftはともに自社プラットフォームを強化できる。MicrosoftはHootsuiteとの連携により、CRMで競合関係にあるSalesforceにさらに対抗できる新たな動きとなりそうだ。なお、SalesforceもHootsuiteと連携している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。