ハードウェアとしてみると、コンポーザブルコンピュート、コンポーザブルストレージ、コンポーザブルファブリックが入ったコンポーザブルフレームがあり、これに「OneView」を統合し、インテリジェンスが利用するコンポーザーが存在する。コンポーザブルコンピュートは基本的にx86サーバで、コンポーザブルストレージは高密度のストレージでDAS(ダイレクトアタッチトストレージ)として利用できる。
HPEのソフトウェア定義ストレージ「HPE StoreVirtual」、ハイエンドの「HPE 3PAR」の利用も可能とのこと。コンポーザブルファブリックは、一台のスイッチで最大5台のコンポーザブルフレームをサポートし、トップ・オブ・ラックのスイッチを排除できるという。

HPE Synergyのハードウェアコンポーネント
MacDonald氏はSynergyの技術革新として「Image Streamer」を紹介する。コンポーザーの管理下で、イメージを必要に応じてコンピュートノードに高速ストリームする技術だ。
実際のフローを見てみよう。コンポーザーは、コンピュート、ストレージ、ファブリックのニーズを定義したテンプレートにより、リソースプールから探してアセンブルする。例えば、ERP環境のテンプレート、モバイルアプリ環境のテンプレートがあり、迅速にそれぞれの環境を配備できる。
イベントに合わせてモバイルアプリを提供する場合、テンプレートを作成して環境を作成して迅速に実装、イベントが終わりアプリが不要になったらリソースを解放すればいい。新しいクラウドワークロードのテストのためのテンプレートでは、テストの後の運用の段階で実装を増やしたいかもしれない。
これまでのようにサーバやストレージを個々に設定管理するのではなく、テンプレートを変更して再実装すればよい。上記の処理を高速化してくれるのが、イメージストリーマーだ。
テンプレートにはライブラリからどのイメージを実装したいのかの情報があり、コンポーザーがリソースをコンポーズし、ストリーマーが特定のサーバのイメージにカスタマイズしてストリームする。新しいイメージは15秒ほどでブート可能な状態になるという。

テンプレートにより柔軟に迅速に環境を構築できる