4.rm
ファイルやフォルダを削除したければ、「rm」コマンドを使用する。「mv」コマンドと同じく、「rm」コマンドを使うときにも注意が必要だ。実際、「rm」が持っている力はあまりにも強力なため、開発者はこのコマンドに対話的に実行するためのスイッチを用意した。たとえば、「rm -i test」というコマンドを実行すると、「test」という通常ファイルを削除してよいかどうか確認を求めるメッセージが表示される。「y」と答えると、ファイルが実際に削除される。「n」と答えれば、ファイルの削除を防ぐことができる。
図D
フォルダを削除する必要がある場合、「-R」(回帰的削除)スイッチを指定する必要がある。たとえば「TEST」フォルダを削除するのであれば、「rm -iR TEST」というコマンドを実行する。古いLinuxシステムを再利用しようとする機会があれば(そして、まだハードディスクにデータが残っているのなら)、rootユーザーとして(あるいは「sudo」コマンドを使用して)「rm -rf /」コマンドを実行して、そのマシン上のすべてのファイルが目の前で消えるのを楽しむことができるだろう。このコマンドを試してみようなどとは絶対に思わないでほしい。絶対にだ。
5.grep
たとえば、かなり長い設定ファイルを編集する必要があるが、編集しなくてはならないのは、「LOCAL_LINUX_LOCALE」という文字列が含まれている1行だけだとしよう(これは単なる例だ)。おそらく、このエントリを見つけるために、ファイルを1行ずつ目で見て調べていくことは避けたいと思うだろう。そんなときに使われるのが「grep」だ。
図E
ここでは、設定ファイルの名前は「app.conf」だとしよう。この文字列がある行を調べるには、「grep LOCAL_LINUX_LOCALE app.conf」というコマンドを実行すればよい。実行結果には文字列を含む行のリストが表示され、分かりやすいように該当する文字列がハイライトされる。もし、その文字列を含む行の行番号を知る必要がある場合はどうすればよいのだろうか?この場合には、次のように単に「-n」を付ければ、行番号が出力される。
grep -n LOCAL_LINUX_LOCALE app.conf
まとめ
Linuxを使うにはコマンドを覚えなくてはならないというイメージは、もう古い。かなり前から、デスクトップ用のLinuxでは、コマンドラインを使う必要はなくなっている。それでも、もしLinuxサーバの管理を行うつもりなら、いくつかの基本的なコマンドを覚えておいた方がいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。