コンテナを手がける新興企業CoreOSは米国時間5月9日、Googleのベンチャーキャピタル部門であるGVが主幹事を務めるシリーズB投資ラウンドで2800万ドルを調達したと発表した。この投資ラウンドにはIntel CapitalやAccel、Fuel Capital、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Y Combinator Continuity Fundも参加している。
今回の資金調達により、CoreOSの資金調達額は総額4800万ドルになり、「Kubernetes」をベースにしたエンタープライズ向けのコンテナ配備システムである「Tectonic」の開発を継続するとともに、サンフランシスコやニューヨーク、ベルリンのチームを増強することが可能になる。
GVのゼネラルパートナーであるDave Munichiello氏は声明で「洗練されたエンタープライズにとって、コンテナベースのアプローチは不可欠だ」と述べるとともに、「ソフトウェアコンテナによって、開発チームは基となるITインフラが何であるかにかかわらず、優れたアプリケーションの構築に注力できるようになる」と述べている。
Googleのエンタープライズ向けコンテナ管理システムであるKubernetesを搭載した「CoreOS」を用いることで、企業はパブリッククラウドやプライベートクラウド、自社のデータセンターをまたがったアプリケーションの実行が可能になる。
CoreOSは今回の資金調達によって、最も普及しているコンテナテクノロジである「Docker」を手がけるDockerや、JoyentやRancherといったライバルと戦っていくためのさらなる競争力を手にすることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。