Microsoftは米国時間5月26日、「Universal Windows Platform」(UWP)版のリモートデスクトップアプリ「Remote Desktop」を正式にリリースしたと発表した。なお、同アプリはこれまで「Microsoft Remote Desktop Preview」という名称でプレビュー版が提供されていた。
Remote Desktopアプリを使用することで、PCやタブレット、モバイル機器から、遠隔地に設置された「Windows」を操作できるようになる。ただし、その際には、クライアントからのアクセスに対するライセンスとともに、バックエンド側のインフラによるサポートも必要となる。
Microsoftはブログの投稿で、この新アプリがUWPアプリである点をあらためて指摘するとともに、今後2週間かけて順次公開していく予定だと記している。また、既存の「Windows 8.1」アプリ版の「Remote Desktop」は、今回のUWP版で徐々に置き換えられるという。
また、「Windows Phone」で「Continuum」がサポートされている点を考えると、今回のUWP版Remote Desktopは特に興味深い。これによりユーザーは、他のUWPアプリだけでなく、フルバージョンの「Office」や、Win32版の既存の商用アプリや業務アプリを大型ディスプレイで利用できるようになる。
既にWindows 8.1アプリ版のRemote Desktopをインストールしている場合、今回のUWP版への移行の際には多くの設定が引き継がれるものの、すべてというわけではない。また、Windows 8.1アプリ版の機能のいくつかはまだUWP版ではサポートされていない。これには複数の接続を同時に維持する機能や、プリンタやスマートカードのリダイレクション機能などが含まれる。
プレビュー版のMicrosoft Remote Desktop Previewは、新たな機能を搭載し、フィードバックを受け付けるプレリリース版としての位置付けで、今後も「Windowsストア」で公開が続けられる。なお、これらのアプリは併用することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。