今後クラウドやSDDCの市場が拡大することは確実だが、課題がないわけではない。具体的に言えば、セキュリティの問題が懸念されている。回答者の55%は、今後SDDCの情報漏えいやセキュリティの問題は増加すると予想している。その一方で、回答者の95%は、セキュリティの問題さえ改善されれば、クラウドやSDDCへの投資から得られる恩恵はさらに大きくなると述べている。
HyTrustのプレジデントEric Chiu氏は、「仮想化とクラウドに潜在力があることは、これまでも議論の余地はなかったが、セキュリティに関する深刻な懸念や、移行に必要なプロセスに対する懐疑論があった。この調査で明らかになったのは、課題は克服されつつあり、あらゆる業界のあらゆる機能が移行されつつあるということだ。もちろんある程度の抵抗はあるが、今や抵抗はむしろ例外になっており、長くは続かないと考えられる」と話している。
3つの要点
- HyTrustが最近実施した調査によれば、組織の75%がさらに多くのプロセスをパブリッククラウドに移行しようとしており、移行先のプラットフォームには、AWSよりもMicrosoft Azureを選択すると回答した。
- SDDCについては、回答者の90%近くが業績を改善する可能性があると考えている。このことは、今後SDDCがエンタープライズ市場で広く受け入れられるようになる可能性があることを示している。
- 両方の分野で成長が見込まれる一方で、セキュリティとコンプライアンスが大きな懸念材料になっており、ベンダーがエンタープライズ市場でクラウドやSDDCの事業を発展させるためには、セキュリティの問題を解決する必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。